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2017年4月 1日 (土)

電王戦第1局

 名人がソフトになすすべなく敗れるというのは,20年前ならエイプリルフールのネタだったかもしれません。
 今日の佐藤天彦名人とPonanzaの戦いは,71手で先手のPonanzaの勝ちでした。コンピュータのあまりの圧勝で,言葉もありません。Ponanzaの初手3八金という鬼手に,名人は幻惑されたのかもしれません。手が進んで,後手の名人が8筋突破と桂取りを狙って指した9八角が疑問だったようで,先手が2九飛と桂取りを受け,さらに8八歩と桂取りに打ったところで,もう先手が勝てない変化になっていたようです。どちらの玉にも手がついていませんが,後手の名人に勝ち目はなくなったようで,早めの投了になりました。
 第2局は5月にあります。佐藤名人は,稲葉陽八段との名人戦の真っ最中のなかでのPonanzaとの対局となります。なんとか頑張ってほしいですね。
 棋王戦は,渡辺明二冠が逆転防衛で,千田翔太六段はあと一歩のところでタイトルを逃しました。このあと1勝が若手にとって遠いのです。ここを乗り越えられるかが,一流棋士になれるかどうかの試金石です。ちなみに千田六段は,コンピュータを使って強くなったと広言している棋士です。
 森内俊之九段のフリークラス転出もびっくりしました(順位戦には参加しないということ。名人に復帰する道がなくなる)。永世名人資格者であり,B級1組への陥落はプライドが許さなかったのでしょう。谷川浩司九段はB級1組に落ちても頑張っていますが,このあたりは生き方の違いですね。谷川九段も,もしB級2組に落ちればフリークラス宣言をするでしょうが,本人はB級1組はA級と実力差はほとんどなく,そのクラスにいるかぎり,第一線で指しているという意識をもっておられるのでしょう。ぜひ頑張ってほしいです。
 NHK杯の佐藤対決は,康光九段が勝ち,3回目の優勝となりました。和俊六段は快進撃でしたが,最後は元名人の康光九段の前に敗れました。相撲でいえば,文句なく三賞独占です。決勝の将棋も,最後までハラハラする接戦で,解説の羽生善治三冠も言っていたように,非常に面白い将棋でした。和俊六段は敗れたとはいえ,実力を十分に発揮したと思います。
 康光九段は,2月に会長になり,すでに多忙になっているでしょうが,そのなかでの優勝は見事です。

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