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2017年3月 1日 (水)

自民党は受動喫煙対策に反対するな!

  26日の日本経済新聞で,「受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案を巡り,厚生労働省が,小規模なバーやスナック以外の飲食店は店内を原則禁煙とする方向で検討していることが25日,分かった。」という記事が出ていました。
 一方,同日の文化欄では,民俗学者の石毛直道氏が,「愛煙家のひとりごと」という随筆で,「しかし,嫌煙運動が盛んになった現在では,喫煙者が社会的『いじめ』の対象になりはじめている。タバコを吸う者は,害毒をまきちらす悪人とみなされるようになったのである。」と書いていました。
 そして,28日の夕刊では,「厚労省は当初,飲食店を原則禁煙とする方向だったが,飲食業界や自民党から反対が相次いだため,小規模のバーやスナックは喫煙を認めることにした。」という記事が出ていました。小規模とは,26日のほうの記事によると,「原則禁煙の例外とするバーやスナックについては基準として『30平方メートル以下』を検討中。ただ,自民党内などには『狭すぎる』との反発があり,さらに調整する。」ということでした。
 さて,飲食店の受動喫煙問題は,喫煙者に寛大な非喫煙者に支えられてきたといっても過言ではありません。喫煙者を悪人とみているというのは被害妄想で,他人の迷惑を顧みないで喫煙する無神経な人のみを悪人としているのです。食事中に他人の吐いた煙を吸わされて気持ちの良い人はいないでしょう。しかもそれは有害なものなのです。
 もちろん私は,喫煙可能となっていない店を探して入っているので,それで問題はないともいえます。喫煙者を受け入れる店は勝手にそうしていればいいのであって,それをとやかく言う必要はない気もします。
 だから,私は厚生労働省には頑張って欲しいとは思うものの,自民党のおじさんたちが反対して面倒くさいのであれば,それほど強い規制はしなくてもいいのでは,という気持ちになっています。ただ,喫煙可能な店は,外の目立つところに一定の大きさ以上の喫煙マークを貼るというルールを導入してほしいです。これくらいの規制であれば受入可能ではないでしょうか。
 個人的には,とても良い店なのに喫煙可なので入れないのは残念ですが,だからといって,その店を法の力で喫煙不可にするのは,ちょっと行き過ぎのようにも思っています。店外の掲示で判別可能とすることで十分です。おそらくそうすると,喫煙マークをつけることをいやがる店が増えて,自ずから喫煙可能な店が減っていくのではないかと思います。もちろん喫煙マークがついていないのに,喫煙者がいたら,喫煙者本人ではなく,その店の経営者に重い制裁を課すべきでしょう(営業停止でもいいと思います)。
 ということで,私は,全面禁煙の店しか原則として行きません。ローカル情報ですが,自分のお気に入りのところでは,中華のアムアムホー(六甲道),イタリアンのVieni(三宮の北野坂),和食の魚吟どい(阪急六甲)や有とみ(三宮のハンター坂)や岩本(JR六甲道),寿司のきらく(門戸厄神)などは味もよく完全禁煙でとても楽しめます。最近,完全禁煙に変わったのが,ベトナム料理のクアン・アンゴン(JR六甲道)と焼き鳥のよしおか(阪急六甲)です。ワイン・バー(&ビストロ)の三宮のLes Vignes  も六甲道にいたときは喫煙可でしたが,三宮に移転したときに全面禁煙となっています。
 和食の「晴の」は,改装前は喫煙可でせっかくの料理なのにとても残念な思いをしていたのですが,改装後は禁煙になったようです(ただ,値段が高くなってしまい行けなくなったので,実際には確認していません)。実名はあげませんが,お気に入りの店である六甲道界隈のF,A,Pあたりは,即刻禁煙にしてくれたらいいのですが。そのためにも,やはり厚生労働省を応援することにします。
 ついでに神戸大学の敷地内では,屋外の一定の指定場所なら喫煙可なのですが,指定場所の位置が悪く,風の強いキャンパスなので,歩いているとタバコの煙に悩まされることがしばしばあります。敷地内は全面禁煙にしてもらいたいです。どうも神戸大学のお偉いさんに愛煙家がいるとかいないとか。屋外だからいいというものではなく,もし喫煙を認めるならば,空港のようなどこかの隔離された場所を作って,そこで吸ってもらいましょう。これは室内のことではないですが,職場の受動喫煙問題として,本来,労働安全衛生法68条の2の問題とすべきことがらです(同条の「室内に準ずる環境」ってどういうものなのでしょうか)。同条は努力義務なので,喫煙ルールを大きく変えるに至っていないようですが,今後さらに強化していくべきでしょう。職場に高度外国人材が増えてきて苦情が出てきてから変えるようになるのでは情けないですよ。

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