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2017年3月19日 (日)

ハッシー敗れる

 先ほど終わったNHK杯戦は,佐藤和俊六段がハッシーに勝ちました。ハッシーはあと一歩だったですが残念でした。私は対局中,ハッシーが2八歩を見落として,また二歩をやらかさないかハラハラしていました。 
 佐藤六段は,順位戦は最も下のクラスのC級2組ですが,これで決勝進出となりました。佐藤というと,現名人の佐藤天彦,決勝の相手の元名人でA級棋士の佐藤康光九段など数名いますが,最もマイナーであった和俊六段も,これで一躍有名になったでしょう。大波乱の優勝が起こるでしょうか。C級2組は,かつて櫛田陽一当時の四段が優勝したことがありました。今回は,和俊六段は,何と言っても羽生善治三冠に勝っていますし,前回優勝の村山慈明七段にも勝っており,これで康光九段に勝って優勝すれば,誰もフロックとはいえないでしょう。
 王将戦は,久保利明九段が勝って,王将に復位しました。これで5期目となります。郷田真隆九段は3連敗後,2連勝して粘りましたが,最後に力尽きました。久保九段は,兵庫県加古川市出身の私にとっての地元棋士です。41歳の差し盛りの世代です。まだまだ頑張って欲しいです。久保九段は,順位戦でもB級1組首位で見事にA級復帰を決めていて,好調な1年の締めくくりとなりました。
 A級では振り飛車党は久保九段だけです(かつては広瀬章人九段も振り飛車党でしたが,いまは違います)。振り飛車はアマチュアにとって,わかりやすい戦法なので,久保九段の将棋は人気があります(とはいえ,「さばきのアーティスト」と呼ばれるところなど,レベルが高い将棋です)。
 B級1組からもう一人の昇級は,これまた関西勢の豊島将之(新)八段です。もっと前に昇級しそうでしたが,やっと昇級できました。最後は幸運で,山崎隆之八段が勝てば昇級だったのですが,阿久津主税八段に敗れて,糸谷哲郎八段に勝った豊島七段が昇級を決め八段になりました。一方,山崎八段は大きなチャンスを逃してしまいましたね。豊島七段との直接対決で敗れたのが痛かったです。
 降級のほうは,郷田(前)王将が,飯島栄治七段と,負けた方が降級という戦いに勝ってかろうじて残留となりました。最後に2連勝しての残留はさすがですが,王将は久保九段にとられてしまったので,来年度は再起の年になります。
 B級2組からは,斎藤慎太郎(新)七段が,1期で抜けて昇級。また菅井竜也七段もようやく昇級で,次年度のB級1組は,関西勢が,谷川浩司九段というレジェンドがいて,山崎八段という若大将がいて,糸谷八段,斎藤七段,菅井七段という将来有望な若手がそろう激戦となります(ちなみに,糸谷八段は大阪大学の修士号をとったことがニュースになっていましたね)。A級からは森内俊之九段が落ちてくるので,おそらく来年度のB級1組は,谷川・森内という二人の永世名人や丸山忠久元名人,郷田真隆元王将らが降級候補とならざるをえない厳しい展開です。もちろん,谷川ファンとしては,降級しないように,ひたすら応援です。
 棋王戦は,これまた関西勢の千田翔太六段が渡辺明竜王に勝って2勝1敗になり,奪取に王手をかけています。
 何年か前から関西の若手勢は注目を集めてきましたが,2年前の糸谷八段の竜王奪取あたりから,ようやく形になって現れてきているようです。

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