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2017年1月28日 (土)

深水黎一郎『美人薄命』

  深水黎一郎『美人薄命』(双葉文庫)を読みました。この作家の本を読むのは初めてです。面白い作品でした。高齢者に対して弁当を届けるボランティアをする若者,礒田総司と,若いときに恋人を戦争で失った内海カエというお婆さんが登場人物です。お婆さんの悲しい回想を交えながら,ボランティアの若者とカエ婆さんとの交流を描くのですが……。すべてはカエ婆さんの妄想かと思いながら,実はそうでもないという二転三転のラストが面白いです。こういうシリアスな話を,トリックものにしながら描く(アナグラムは古典的な手法だと思いますが)というのは,相当の力量だと思います。最近,ちょっと甘めですが,それでも読みごたえがあるので★4つにします。 ★★★★

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