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2017年1月10日 (火)

土田道夫『労働契約法(第2版)』

 土田道夫『労働契約法(第2版)』(有斐閣)をいただきました。いつもありがとうございます。まだ第2版だったのですね。透徹した分析と重厚な議論を特徴とする土田労働契約法は,すでに実務で最も信頼できる体系書の一つとして定着しています。
 最近の労働法の教科書は,ますますボリュームがすごくなっていて,本書も900頁くらいなっています。菅野・労働法(弘文堂)も重厚化の一途をたどっていますが,現在の労働法をしっかり描くとなると,ある程度のボリュームになるのは仕方ないところでしょう。
 と書きながら,ふと考えると,この本は,労働契約法だけだったのですね。これに団体法が加わるとどうなるでしょうか。土田労働法の全体像は『労働法概説』(弘文堂)があり,そちらは概説なので,もうちょっと圧縮されています。
 司法試験の受験生で労働法を選択科目に選んでいる人には,土田信者が多いようです。私のLSのゼミ生にも,土田信者がいて,授業で土田説はどうですか,という私の質問に答える担当になっています。
 本書がどこまで分厚くなっていくかわかりませんが,土田先生の学風からすると,ますます膨らんでいくことは間違いないでしょう。普通は膨脹すると精密度が下がるのですが,土田先生の場合はそうはならないでしょう。
 私は,こういうスタイルの本には能力的にとても対抗できないので,これとは正反対の,思い切り圧縮した本を書いてみたいと思っています。ということを,ずっと前から言っているのですが,なかなか着手できていませんが,今年あたり,ひょこっと出版するかもしれません。

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