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2016年12月12日 (月)

名人とソフトの対戦が決定

 竜王戦は最終局にまでもつれこみました。第6局は,渡辺明竜王が強引に攻めていき,最後は微妙となりましたが,ぎりぎり丸山九段が残して勝ちました。タイトルの行方はこれでまったくわからなくなりました。渡辺竜王が好調とはいえないので,丸山九段にとっては初の竜王というビッグチャンスが訪れました。カンニング騒動の三浦弘行九段の代役だったのですが,大善戦です。もちろんもともと名人2期の実力者であり,別に竜王になってもまったくおかしくありません。
 佐藤天彦名人はNHK戦では山崎隆之八段に辛勝で,なんと棋王戦で佐々木勇気五段に2連敗という悔しい結果になりました。棋王戦は,ベスト4に残ると,敗者復活があり,1回負けても大丈夫なのです。ベスト4で佐藤名人は佐々木五段に敗れ,話題の千田翔太五段は森内俊之九段に勝ち,ついで千田五段が佐々木五段に勝って挑戦者決定戦に進出を確定させ,敗者復活戦で佐藤名人はまず森内九段に勝ちましたが,佐々木五段に再び敗れて,佐々木五段が挑戦者決定戦に進出を決めました。渡辺明棋王への挑戦は,千田,佐々木という若き五段同志で争われることになります。
 ただ佐藤名人は,その千田五段には,第2期叡王戦の決勝3番勝負で2連勝して優勝しました。これで電王戦への出場を決め,来年春にコンピュータソフトの側の優勝者「Ponanza」と対戦することになります。名人戦防衛戦の時期に重なると,ちょっとたいへんかもしれませんね。いずれにせよ,ソフト対現役名人という夢のような対戦が実現することになります。佐藤名人は,たいへんなプレッシャーがかかることになると思いますが,どこまで勝てるでしょうか。佐藤名人がどんなに強いとはいえ,1勝するのも難しいと予想されます。
 王将戦は,久保利明九段が挑戦者決定リーグを1位で勝ち抜け,郷田真隆王将への挑戦を決めました。羽生善治三冠,渡辺明竜王,糸谷哲郎八段,豊島将之七段など強豪が集まった今期のリーグですが,みごとに勝ち抜けました。羽生三冠は2勝4敗でまさかのリーグからの陥落(7人中,下位3人が陥落)となりました。 
 その郷田王将ですが,順位戦は昨年A級からB級1組に陥落して,先日は谷川浩司九段と対戦して敗れ,ついで木村一基八段にも敗れて2勝6敗と,まさかのB級2組への陥落危機です。谷川九段は,出だし4連敗で,B級2組陥落確定(同時に引退決定)かと思われましたが,そこから郷田王将,糸谷八段に連勝して3勝5敗まで盛り返してきました。とはいえ残り4戦は,昇級がかかっている久保九段,木村八段,豊島七段との対戦になり,危ない状況には変わりありません。降級争いは,現在2勝の郷田王将,丸山九段,3勝の畠山鎮七段,飯島栄治七段,そして谷川九段です。
 A級は,稲葉陽八段が5連勝でトップ,先日,羽生三冠が広瀬章人八段に勝ち,両者ともに4勝2敗で,この3人のなかから名人挑戦者が出る可能性が高そうです。降級争いにおいては,不戦敗がからむ三浦九段に加え,森内九段と佐藤康光九段という元名人が1勝4敗と苦しんでいます。佐藤康光九段は,先週のNHK杯では,若手有望の斎藤慎太郎六段に逆転勝ちで底力を見せつけました。森内九段は昨年に続き苦しい降級争いですが,このピンチを切り抜けることができるでしょうか。
 女流は,里見香奈4冠が,女流王座戦で加藤桃子2冠から3連勝でタイトルを奪取して5冠となりました。残す一つのマイナビ女子オープン(加藤桃子女王)も勝ち上がっています。里見さんは今期は1敗しかしておらず,勝率9割5分という驚異的な強さを誇っています。攻めの切れ味が鋭く,女流クラスでは敵無しの状況です。三段リーグも4勝2敗でまずまずの出だしですね。史上初の女性棋士が誕生するとすれば,里見さんしかいないでしょう。加藤桃子さんも奨励会でがんばっていますが,初段から1級に降級となり,年齢の関係もあり,奨励会退会の瀬戸際に立たされています。

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