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2016年11月 3日 (木)

中央大学企業研究所セミナー

 昨日は,中央大学商学部の江口匡太さんに声をかけていただき,企業研究所の公開研究会に,一橋大学の神林龍さんとともに「非正規雇用の処遇改善:法学と経済学からのアプローチ:法学と経済学からのアプローチ」でプレゼンをしてきました。私は法学の観点から,非正社員というものがなぜ存在するのかを確認したうえで,処遇格差についての現行法の内容を確認し,さらに近年の労働契約法20条などをめぐる議論を簡単に紹介したうえで(ちょうど昨日,長澤運輸事件の高裁判決が出て,原判決が覆されて,労働契約法20条は適用されるが,格差は合理的であり,不法行為も認められないとする判断が出されましたが,今回のプレゼンでは取り入れることができませんでした),同一労働同一賃金をめぐる議論もふれながら,私自身はどのような政策的対応が必要であるか,ということについて話をしてきました。神林さんは,非正社員をめぐる統計データについて紹介した上で,呼称上の正社員と非正社員に注目すべきであり,非正社員が増加した背景には,自営業者が減少して,非正社員に移行したという現象があるという点を指摘してくれました。偶然ですが,私は最近は,自営業者への政策が重要であると述べているので,その点だけは(?)神林さんと一致しました。
 議論の時間はそれほどありませんでしたが,懇親会で活発な議論をすることができて,たいへん有益でした。労働を専門とするいろんな分野の人が集まって議論するというのは,かくも面白いことかということを体験できて,私にとっては非常に貴重な経験でした。
 こういう機会を与えてくださった江口さんや関口定一さんに心より感謝です。

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