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2016年11月14日 (月)

さらばFAX

 前にも書いたことがありますが,役所のなかには,いまだに電子メールでの通信を拒むところがあります。銀行の行員なども顧客との間では電子メールを使わないようです。個人の秘密が関係するからでしょうか。とはいえ,電子メールを使わないことの市民や顧客にとっての不便さを考えてもらわなければなりません。電子メールを使わないほんとうの理由は,上司の頭がかたいからではないかとも推察しています。
 電子メールなんか使って,もし誤送信したらどうなる?秘密が漏洩したらどうなる?たしかに,そのような懸念は分からないではありません。でも,FAXなら大丈夫でしょうか。FAXを送った後にどうなっているかは,送信者にとってはとても心配です(誰が受け取るのか。個人のデスクにFAXがあるわけではないでしょう)。FAXでも誤送信はありえます。電子メールなら,少なくとも個人アドレスなら,誰が受け取るかははっきりしています。
 そういう私も,原稿の校正ゲラについては,雑誌の原稿くらいの量であれば,FAXで送受信していました。当然,郵便よりも早いからです。日本法令のビジネスガイドは,昨年くらいからでしょうか,校正ゲラはFAXではなく,PDFファイルで送ってくるようになりました。ただ,私はそれをプリントアウトして赤を入れて,返送はFAXでしていました。これをPDF化して返送してもよかったのですが,ちょっと面倒だったのです。ところが最近,新兵器を手に入れて,この状況に終止符を打つことになりました。それがソニーのデジタルペーパーです。薄くて軽いが,画面は大きいです。PDFファイルをこの画面に取りこみ,そこでタッチペンで直しを入れると,そのままPDFファイルのまま保存されます。これを電子メールで返送すれば,もはやFAXで返信する必要がありません。日本法令にも,これからは,この形で原稿を返送します。すでに弘文堂とのゲラのやりとりでは,この手法を取り入れています。
 これなら離島でFAXがないところでも,ネットさえつながれば,原稿の送付から校正ゲラのチェックまでできます。
 それとタッチペンでの入力なので,簡単に消すことができ,修正するのが簡単です。修正液を使う必要がないのは有り難いです(私はこれまでは修正液も使わないという横着をしていたので,汚くなってしまうことがしょっちゅうでした)。
 普通に原稿を読むのにもいいです。画面が大きいし,その画面の拡大もできるので,老眼の人にも優しいです。ネットにもつながるので,インターネットで調べ物をすることもできます。
 個人的には,紙に赤字を入れるということを,これからはしなくなるだろうなと思っています。今後FAXを利用することもなくなるでしょう。
 私のデジタル生活は,若い人からみれば何周もの遅れでしょうが,そんな私よりも数周遅れている人が私以上の世代にはたくさんいるようです。そういう人はまさにFAX世代なのです。FAX世代の人たちは,これからは,若い人に教えてもらいながら,便利なものをどんどん使っていくようにしていくべきでしょう。こうしたデジタル機器は,仕事を効率化し,まさにおじさん労働者たちにこそ利用価値が高いように思えますから。
 日本が依然としてFAX大国であることは,日本が新しい技術を職場で十分に使いこなせていないということの象徴だと思います。そこから早く脱皮しなければなりません。

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