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2016年10月10日 (月)

真田幸村

 大河ドラマの「真田丸」も,いよいよ大阪の陣に入っていきます。関ヶ原の戦いが一瞬で終わったところは唖然としましたし,今回はなんと「幸村」の「村」を,くじで決めるという,たぶん絶対にありえない展開も驚きでした。
 史実はひとまずおいて,信繁が幸村になって,人生の大勝負とかけていくというところに,男として魂が大きく揺さぶられるところがあり ます。今日の「きり」(長澤まさみ)のセリフは,かなり感動しました。
 人生において何かを成し遂げろ,あなたはこんなところで安穏としたちっぽけな幸せに満足して人生を終えるような人ではない,と鼓舞するところがいいですね。
 人生に大事なのは,一度かぎりの人生で,自分で主体的に決定して何かを創り出し,残すことなのだと思います(これは達成感と言い換えてもいいでしょう)。何か不完全燃焼のまま人生を終えるのは悔しいのです。幸村の人生に多くの人が感動するのが,彼が不遇の時代を経て,最後,人生に一度の大決戦を,これ以上ない大敵相手に行い,あわやというところまで追い込んで,最後に散っていったところです(散ってほしくはないですが,戦国時代の武士の生き方は,死に方が大切なのです)。
 私が『勤勉は美徳か?』(光文社文書)で書いたのも,会社に使われて,受け身のままの人生でよいのか,という問題提起をしたかったからです。勤勉に生きていると(ここでは会社の秩序にただ忠実にしたがって受動的に生きるということ),そこそこの幸せを得ることができるかもしれませんが,もっと大きな幸せをつかむチャンスを逃している感じもあります。私は主体的な創造性や達成感というなかにこそ幸福があると感じて,この本を書きました。
 大阪の陣で登場する幸村の「真田丸」は,非常に独創的な戦術だ ったと思います。これもある種の知的創造性です。幸村のこれからの 人生のドラマについて,三谷幸喜がどう描いていくのかが,とても楽 しみです。もう「くじ」は使わないでほしいのですが。

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