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2016年8月 4日 (木)

改憲で,ホワイトカラー・エグゼンプションが消えた?

 改造内閣が発表され,交替だと思っていた塩崎大臣は留任でしたね。労政審の改革は進むのでしょうか。でも大臣は厚生系に力をいれて,労働系は「働き方」の加藤大臣のほうが担当するかもしれないですね。
 昨日の日経新聞によると,安倍内閣のいう「働き方改革」には,ホワイトカラー・エグゼンプション(高度プロフェッショナル制度)も解雇の金銭解決も入っていないようです。これは実は,参議院選挙で3分の2以上をとると,こうなるのではないかということが言われていました。3分の2以上とると,最終的には改憲となるので,雇用・労働面では来たるべき国民投票にそなえて,できるだけ波風を立てず,ポピュリスティックな政策が継続されるという懸念があったのです。雇用・労働政策は国民へのアピール度が大きいので,口当たりの良いものは継続となり,悪いものは隠すという懸念です。安倍内閣への好感度を高めたところが,改憲への勝負と考える,ということかもしれません。
 これが誤った憶測であることを祈りたいですが,もしこの憶測があたっていれば,労働法を馬鹿にした話で,とても容認できません。高度プロフェッショナル制度は白紙撤回でいいですが,新たなホワイトカラー・エグゼンプションは断固として実現すべきですし,解雇の金銭解決も早急にやるべきなのです。そして同一労働同一賃金などの愚策は早く引っ込めるべきです。この三つをふまえて,AI時代にそなえた労働法改革が必要で,それをしなければ,日本はダメになります。「働き方」の改革ではなく,変わらざるをえない「働き方」にあわせた法政策こそ必要なのです。「働き方改革」というネーミングからして,ほんとうはおかしいのです。
 とにかくいまやらなければ,いつやるのでしょうか。これからどういう改革改革プランが出てくるのか(誰がブレーンなのでしょうね),注視していきたいと思いますし,それによっては厳しい批判が必要となるでしょう。

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