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2016年7月31日 (日)

出張レスでお願いします

 今年になって霞ヶ関関係の仕事が増えましたが,引き受けるときには,Web会議の利用など,できるだけ「出張レス」でお願いしますと言っています。昔は,出張は気分転換などの意味もあって嫌いでなかったのですが,最近は,年をとったせいか,時間を無駄にしたくないこと(ライフに十分に時間を割きたいこと)と体力を温存したいこと(移動の疲労は翌日に残ります)から,依頼された講演や会合でのプレゼン担当であるなど,リアル参加の必要が特に高いものに限定しようとしています。

 ということで,事務局の方には迷惑をかけているのですが,人工知能とかITとか言っている以上,まずは政府から積極的に取り組んでいくべきでしょう。何よりも,経費節減につながります。

 現在は試行錯誤のようで,私が自ら実験台になっているようなところもあります。すでに厚生労働省の「働き方の未来2035」でも5回(リアル出席は2回),内閣府の「人工知能と人間社会」でも2回(Skype利用)(リアルは1回),霞ヶ関ではありませんが,NIRAの研究会でも1回(Skype利用)と神戸から会合に参加するということをやっています。随分と慣れてきましたが,いろいろ課題も見えてきました。NIRAの研究会のように人数が少ないところでは,参加者の顔の表情もわかり違和感はなかったのですが,人数が多い会合では,会場全体が見えず,また発言したときの回りの表情がつかみにくいなど,やりにくいところがありましたね。また挙手ボタンを押しても座長に気づいてもらえなかったりするので,無理矢理割り込まなければならないのですが,そのときの会場の空気が読めないのでやりにくいとか,まだまだ改善点があります。とくに,始まったばかりの厚生労働省の「働き方に関する政策決定プロセス有識者会議」のように,かなり激しい意見の応酬が出てきそうな会合には,いまの通信技術を前提とすると,リアル出席をせざるをえないかなという気もしています。

 将来的にはVRの技術を使ってリアルに参加できるようになるでしょうが,現時点では,あまり政府は本腰を入れていないような印象もあります。とにかく各省がバラバラにやらず,統一してWEB会議の使いやすい利用方法を開発していくべきです。政策もそうですが,少なくともこうした技術的な面については自前主義をやめて協力をしろ,と言いたいですね(総務省がリーダーシップをとるべき気がしますが,総務省の会合では,WEB参加ができないと言われたのは意外でした)。

Skypeは,秘密の保持などを理由に使用できないというのが厚生労働省で,内閣府では使用できました。少なくとも誰でも傍聴可能な公開のものであれば,秘密保持ということにはならないはずなので,Skypeでもいいと思いますし,国会中継のようにライブで動画配信してもいいくらいでしょう。それとも,Skypeには,何か私がわからないような問題があるのでしょうか。それなら全省庁で禁止する必要があります(かなり前に労働委員会での公益委員会会議で,海外出張中にSkypeで参加すると申し出たとき,合議の秘密が確保できないとして断られたことがありました)。

 ついでに「ペーパーレス」もお願いしたいです。最近では,事前にメールで資料がPDFで送られてきて,さらにリアル会合でも同じ書類をもらうということがあります。これは,いわば「半ペーパーレス」で書類のほうは捨てることができるのですが,それはそれで紙の無駄でエコでないという気もします。私のような昭和半ば世代は,捨てるということが苦手です。ちなみに,神戸大学の法学研究科も教授会はペーパーレスとなっています(秘密文書のみ要回収で紙で配布)。

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