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2021年3月12日 (金)

入試終了

 コロナ禍のなか,兵庫県は緊急事態宣言は解除されたものの,変異株が広がっており,県知事からは行動自粛の要請がでているなかでの,入学試験(後期日程)でした。前期日程よりも受験者数は少なく,実際には感染の危険性は高くなかったと思いますが,それは結果オーライというだけで,危険な道を強行突破したという印象は拭えません。学生はどう思っていたのでしょうかね。コロナ禍という危機のなかで,入試改革の絶好の機会でしたが,逸してしまった感じがします。
 ところで,入試は鉛筆を使って書くので,受験生が帰ったあとは消しゴムのかすが大量に残されています。受験生も机の下にはたきおとしてよいのか,置いたままにしてよいのか悩むようです。私としては,日常生活で消しゴムを使うことはまずないので,消しゴムをみることは新鮮でした。でもデジタル時代に,紙と鉛筆と消しゴムを使って試験をやるというのは,なんともアナクロで,しかもそれを教員が動員されて監督するというような前時代的なやり方はいつまで続くのでしょうね。試験をやるにしても,自宅で受験させて,監督はAIにさせるというような方法も,そろそろ検討していくべきでしょう。いつもこんなことばかり言っているのですが……。
 独自のオンライン入試で合否を決め,授業もすべてオンラインで,がんがんデジタル対応の教育をして,優秀な卒業生を輩出していくというような大学(あるいは教育機関)が,これからは出てくるでしょうし,出てきてもらわなければ困ります。国立大学もそれに負けないように競い合ってもらいたいですが,簡単なことではなさそうです。とくに大学入試というと,途端に誰しも,保守的な発想になってしまう気がしますね。入試は,教育のためにあるのです(大学での教育対象者の選別や,高校以下の教育機関に対して,大学に入るまでに学んでほしいことのメッセージを送るなど)が,教育のためにほんとうに入試が必要かということが根本的に問い直されなければなりません。このあたりのことは,これまでも書いてきましたが,何度も問いかけたいと思います。いまのゼロ歳児の親は,子が大きくなったときには,大学入試という(現在は)大きな行事がなくなっていると思っていたほうがよいかもしれません。

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