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2021年3月22日 (月)

それでもオリンピックをやるのか

 今回の東京オリンピックは,振り返ればトラブル続きです。エンブレム盗用問題,新国立競技場の設計,最近では大会組織委員会の委員長の女性蔑視発言,開閉会の演出責任者の不適切発言がありました。マラソンコースの変更もトラブルの一つでしょう。そして,昨日は,海外客の受入れをしないことが発表されました。これは感染リスクが高いことを認めたということです。それでもアスリートたちには厳密な健康管理の下で競技をしてもらうということなのでしょうが,そこまでしてオリンピックをやる意味があるのでしょうか。しかも,このまま何もなく開会にまでたどりつけるとは思えませんね。
 オリンピックは,1984年のロサンゼルス大会以降,商業主義に走っているのは周知の事実です。コロナ禍で,健康を大切に考え,経済も大切であるものの,営利至上主義に疑問を持ち始めている人々にとって,今回のオリンピック開催は感覚的にフィットしないものがあることは,国民の7割が開催に反対という点にも現れているように思います。とりわけSDGs世代にどう映っているでしょうか。商業主義のオリンピックという視点でみると,大会ボランティアについても,実は安い労働力の活用にすぎず,国民の純粋な気持ちを,いいように使っているようにも思えてきます。
 なぜオリンピックをしなければならないのか。復興五輪ということも言われていますが,いまなお大きな余震が起きていて,被災地にあった自宅に帰還できていない人も,まだたくさんいるようことを考えると,完全な復興はまだ先のことです。復興に加えて,コロナの克服の証しという理由付けも付加されていますが,完全な形で開催できそうにない以上,コロナ克服はまだ先のことです。
 国内の感染状況は,今後リバウンドが予想されます。そのようななか,アスリートやその関係者に限るとはいえ,大量に外国から人を呼び込んで,感染リスクはコントロールできたとしても,医療資源を大幅に割かなければならないことは,国民の健康を危険にさらすことになるでしょう。はたして医療体制は大丈夫なのでしょうか。
 神戸大学の岩田健太郎教授は,スポーツイベントは感染リスク要因でり,オリンピック開催にはハードルが高いとして,有観客開催に否定的です(「スポ ーツイベントは感染リスク要因、ものすごくハードルが高い」東京オリンピック・パラリンピックの“有観客開催”に岩田健太郎教授(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース)。もし国内客も観戦できないとなると,完全なネット配信だけのオリンピックとなりますね。それはそれで一つの選択ではあります。史上初のオンライン・オリンピックとして名を残すことを目指すという手はあるかもしれません。ただ国民からすれば,それなら日本でやらなくてもいいよな,と言いたいでしょうね。

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