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2021年2月 6日 (土)

「麒麟がくる」の最終回

 ずっとみてきたNHKの大河ドラマの「麒麟がくる」は,明日がいよいよ最終回ですね。みんな大好き「本能寺の変」の謎解きです。コロナで撮影中断や帰蝶役の突然の交代といったアクシデントがあったり,また内容的にも,東庵やお駒といった架空人物が出過ぎであり歴史の筋をきちんと追いたい人からは苦情があったりなど,いろいろありました。ただ明智光秀の話は,他の有名な戦国武将のなかでも,とりわけ謎が一杯なので,面白く展開してもらえれば十分だと思っており,十分,その期待に応えてくれていると思います。かつて明智氏の末裔である明智憲三郎氏が執筆した『本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)』を本ブログの前身の「アモーレと労働法」でも紹介したことがあるのですが(ブログの内容は消えてしまい,見つかりませんでした),ひょっとすると,今回の大河は明智氏の唱える徳川家康と共謀していたという説に立っているのかもしれません。
 本能寺の変は,なぜ光秀が信長を殺したのか,誰か黒幕がいたのか,という点をめぐり,いろんな説が出されてきました。日本史界の若きスター学者である呉座勇一氏は,『陰謀の日本中世史』(角川文庫)の第6章で,丁寧にこれまでの見解を紹介して批判し,また明智氏の説明も採り上げてかなり紙幅を割いて検討しています。呉座氏は,単独犯行説をとっています。本能寺の変の直前のいわば軍事的空白状況をみて,権力を握るチャンスとみて,急遽,単独犯行を思い立ったという見解です。正親町天皇など朝廷も,将軍の足利義昭も,家康も黒幕ではないとしています。光秀も隙あらば天下を狙う戦国大名の一人であったということでしょう。
 大河ドラマでは,朝廷派の光秀が,朝廷の意向を忖度しながら,家康も自分の行動を理解をしてくれるだろうと期待して,信長・信忠親子を討ち,その後は,細川藤孝とともに,義昭を再び京都に戻して足利幕府を再興しようと考えていたというようなストーリーになるのかな,と予想していますが,どうでしょうか。ナイナイの岡村が演じる菊丸が何か重要な役割を演じるかもしれませんが,それはどういうものか。お駒や東庵にも,何かの役割を与えるのか。そして肝心の動機は何か,黒幕や共謀者がいたのか,秀吉は本能寺の変を事前に知っていたのかなども含めて,最終回に向けて興味は尽きません。


 


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