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2021年2月 9日 (火)

最近の論考

 白書といえば,政府が出すものが有名ですが,その他にも民間からいろんな白書が出ているようです。今回,『インターネット白書』というものに寄稿する機会をいただきました。2021年版で,テーマは「ポストコロナのDX戦略」です。私は,いつものテーマという感じですが,「DX時代におけるテレワークの可能性と課題」という論考を寄稿しました。急速なデジタル革命のなかで,まさに旬のテーマを扱う興味深い論考がそろっていますので,関心のある方も多いと思います。
 ビジネスガイドで連載中の「キーワードからみた労働法」の最新号(第164回)のテーマは,「無期転換阻止目的の雇止め」です。これは12月の神戸労働法研究会で,弁護士の千野博之さんと東京都立大学の天野晋介君が,たまたまこのテーマに関係するバンダイ事件と地方独立行政法人山口県立病院機構事件についての判例評釈をしてくれて刺激を受けたので,これで書いてみようと思いました。無期転換が生じないようにするための雇止めというのは,労働契約法18条の潜脱と考えるべきなのでしょうか。そうではないだろう,というスタンスで書いています。
 神戸労働法研究会では,いつも書いていることですが,メンバーは少数とはいえ,いろんな人の報告を聞いて刺激を受けています。労契法旧20条の5判決についても,昨年の11月にJILPTの山本陽大君の報告を聞いて勉強させてもらい,NBLの原稿でも参考にさせてもらいました。1月には不当労働行為事件に関する報告を2件勉強させてもらいました(上智大学の富永晃一君の東リ事件における民事裁判と兵庫県労委命令,神戸大学の櫻庭涼子さんのアート警備事件です)。
 そうは言っても,いつも一番しゃべっているのは私で,若手に迷惑をかけているのは自覚をしているのです(不当労働行為事件となると,とくに話が長くなってしまいます)が,なかなか治りませんね。森喜朗氏は,「女性は話が長い」と言っていますが,普通は「老人は話が長い」でしょう。若手の話をたくさん聞くためにも,できるだけ黙っていたほうがよいのですが,私には無理そうです。でも,いつかは話題についていけなくなり,話したくても話せない時期が来るのであり,その時期ができるだけ後になればよいかなと心のどこかでは思っています。

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