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2021年1月 3日 (日)

エルネオス休刊は残念

 雑誌の執筆について,再度の依頼があると嬉しいものです。少なくとも前に書いたものが,評判が悪くてどうしようもないということではなかったとわかるからです。昨年だけでみても「愛知経協」は2回目,「電機連合NAVI」は2回目,「オムニマネジメント」は2回目,「産政研フォーラム」は3回目,「TASC」は2回目,「CityLife」は2回目(これは前回は座談会で今回はインタビュー)でした。一方,「労働調査」,「金融ジャーナル」,「地方議会人」など初登場の雑誌もありました。ネット系では,明石書店のWEBマガジンでの連載や弁護士ドットコムニュースでのインタビューが初登場でした。一方,法学研究者の多くが執筆するジュリストや法学教室のような有斐閣系からは依頼がこなくなりましたし,労働関係では日本労働研究雑誌からも同様です(もともと労働法律旬報,法学セミナー,法律時報などからは,まったく論文の執筆依頼が来ないので,書かせるのに適さないと考えられているのでしょうね)。有斐閣の雑誌も日本労働研究雑誌も,研究者としての中期まではずいぶんとお世話になりましたが,年齢とともに登場する媒体も変わっていくのでしょう。
 こんななか20196月に「元木昌彦のメディアを考える旅」という名物企画に登場させてもらった「エルネオス」という雑誌が昨秋に休刊になったと知ってショックを受けました。いつか2度目の依頼が来たらいいなと思っていた雑誌でした。私が登場して以降,毎号送っていただき,毎月楽しみにしていたのです。きちんとしたジャーナリストが支えている雑誌という感じでしたので,とても残念です。廃刊の詳しい原因はよくわかりませんが,雑誌の業界にもコロナの影響は及んでいるのでしょうか。
 ただいずれにせよ,紙媒体の雑誌は,今後は厳しいでしょう。私も,本も雑誌も新聞も,スマホかiPadで読んでいます。紙の本を買うことは,デジタル化されていない古本を除くと,ほとんどなくなりました(学術論文も,ネットからダウンロードできないものでも,PDFファイルにして,iPadで読むことが増えました)。Kindleで買った本は,いつか突然読めなくなるのではないかという恐怖がありますが,そのときはそのときです。Kindleは,分類整理をしておかなければ,昔読んだ本を探すのに不便なのが問題なのですが,それはリアル本棚の場合も同じですね。Unlimitedも契約していて(サブスクですので,11冊にはお金を払わなくてもいいのです),これだと10冊を超えると前に読んだ本が置き換えられていきます。先日は,松本清張の『アムステルダム運河殺人事件』を読みました。私の新書のいくつかもUnlimitedで読めるようになっていて,これはちょっと複雑な気分です。
 さて今年も,すでにいくつかの雑誌に単発の執筆が決まっています(このほか,連載では,もちろんビジネスガイドの「キーワードからみた労働法」があります)。そのうち2つは初登場となります(そのなかの1つは,前から依頼が来たらいいなと思っていたものでした)。講演は断ることがありますが,執筆の依頼は,法律専門雑誌でテーマ的に責任をもったものが書けないというものなどでなければ,まず断ることはありません。自分自身のなかには,本業は大学の研究者ですが,どこかライターも本業という複業感覚になっているような気がします。

 

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