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2021年1月20日 (水)

罰則よりインセンティブでは?

 緊急事態宣言が出された地域の事業者が知事の休業要請に違反した場合に罰則(行政罰の過料)を課すという動きが問題となっていますね。入院拒否の感染者には刑事罰という議論も出てきています。言うことを聞かない者には制裁をということですが,これは政府の無策を露呈するものかもしれません。政府がしかるべき感染対策をとらないから感染が蔓延しているという気持ちを多くの国民はもっていると思います。そういうなかで,その政府が,権力をふりかざして,罰則で事業者の休業や国民の行動制限を強要することには,なかなか理解を得られないでしょう。罰則というのは最後の手段であり,もっと違った方法で,国民を誘導することができるはずです。休業した事業者に十分な補償をするとか,発症していない感染者の行動制限は,政府の無策に対するお詫びとして協力金を支払うとか,そういう方法だってあるのです。お金はかかりますが,こういうお金の使い方なら国民も納得すると思います。むしろ,無理なことではあるのですが,アベノマスクを実行した人たちに,あの無駄なお金を賠償してほしいくらいです(あのマスクは捨てるに捨てられず,邪魔物になっています)。
 オンライン授業の比率が低い大学を公表するという文科省の方針もいやな感じがします。オンライン授業をやれと言っているんだから,それをしなければ制裁だというニュアンスがこめられています。それなら対面型授業をしている大学をほめればいいだろうと思います。すぐに制裁だとか罰則というのは,粗野な感じがします。そもそもオンライン授業については,根本的な問題は,オンライン授業がダメと考えているのは,いったい誰なのかということです。私がいまやっているのは,リアル・オンライン型の授業ですが,学生に聞くとより好評なのはオンデマンド型です。何度も聞き直して復習ができるし,自分の都合の良い時間に学習できるから有り難いというのです。これはもちろん意識が高い学生でしょうが,意識が低い学生は,そもそも対面型でやっても大学には来ません。友達作りとかそういう面ではオンラインはマイナスが大きいでしょうが,大学は友達作りがメインの場所ではありません。オンデマンド型授業のクオリティは,ビデオの内容を教員がどれだけ工夫しているかにかかっているのでしょうが,それなら,良いオンデマンド型授業をしている教員をほめて,それを好事例として広げていくというほうが,よほど建設的なやり方だと思います。 
 ということで,もっとインセンティブの手法を考えていきましょう。

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