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2020年10月 1日 (木)

遠隔試験をやってみないか

 今朝の日本経済新聞(2020年10月1日)の記事(真相深層)の中で,国家試験の遠隔実施について,厚生労働省が難色を示しているということが紹介されていました。記事の中では 「130種の技能検定(国家試験)を所管する厚労省の担当部局に遠隔試験導入について聞いたところ『権威ある国家資格では遠隔受験は時期尚早』(能力評価担当参事官室)と回答した。『(司法試験など)他の国家試験でも前例はない。まず民間試験で実施し、安全性を確認してもらいたい』(同)という」となっていました。AIなどを活用して不正を減らすことができるとする提案も,厚生労働省は絶対に不正を防止できるのか,と言って拒否したそうです。絶対の防止なんてできるわけがありません。リアル試験でも不正が絶対に起きていないと断言できるのでしょうかね。
 さあ菅首相。これについてあなたはどのような対応をするのでしょうか。「他の国家試験でも前例がない」と言い出すと,何も進みません。前例踏襲というのがダメなのです。国家試験の権威を守りたいという気持ちは理解できないでもないですが,とりあえずいろいろ模索をしたらいいと思うのです。リアル式にこだわるのもいいですが,受験生が感染の不安を抱えて集中できなかったなんてことになれば,どうでしょうか。司法試験が対面型でやってしまったので,これが悪しき前例になってしまったかもしれません。
 変革の時代は,前例は忘れましょう。新しいことをやった人を褒めましょう。多少の失敗は許しましょう(もちろん限度はあります)。厚生労働省には,民間の試験なら実験できるだろうけど,国家試験はそうはいかないんだという,官尊民卑の考えが透けて見えてちょっと不快ですね。いまや君たちが思っているほど権威はないかもしれませんよ。

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