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2019年11月 4日 (月)

予想は外れたが

 ラグビーのワールドカップが終わりましたね。「にわかファン」よりは,少しはファン歴が長いかも知れませんが,ほとんど「にわかファン」に近い私も,日本の躍進に感動し,楽しませてもらいました。いまは「祭りの後」の寂しさですね。ただ冷静に出場国の顔ぶれをみると,これって大英帝国の運動会ですよね。そこに日本がゲスト出場して,ゲストの割にはかなり頑張ったというところなのかもしれません。
 実は,弘文堂から2017年に刊行された『AIがつなげる社会-AIネットワーク時代の法・政策』(福田雅樹他編)のなかに収録されている,私の「変わる雇用環境と労働法-2025年にタイムスリップしたら」というエッセイでは,冒頭にラグビーのワールドカップの話題をもってきて,日本は「予選免除による時間的余裕も得て,対戦予定国の情報を集め,さらに会場予定地の気象状況や競技場の芝の状況などのデータを徹底的に分析して戦術をたてて臨んだ結果,決勝では惜しくもニュージーランドに敗れたものの,準優勝となり世界に衝撃を与えた」という予言をしていました。南アフリカに勝って,ウエールズに勝っていれば,決勝はニュージーランドだったのですが,残念ながらベスト8どまりで予言は外れました。また今回のチームで,データがどれだけ活用されたかわかりませんし,外国人も含め他のチームの一体化といった精神的なものの重要性が強調されているので,デジタル技術の勝利というより,アナログ的なものが勝利をしたのかもしれません(もちろん,スクラムの組み方の強化などにもみられるように,デジタル技術を使った分析が当然役立っているとは思うのですが)。かりにそうだとすれば,もしデジタル技術をもっと味方につけていたら,さらに上をめざせるのかもしれませんね。次のワールドカップを楽しみにしています。
 私のエッセイに戻ると,上記の部分に続いて,「そこで活用された人工知能(AI)を用いた分析手法は,翌年の東京オリンピックでも,ほぼすべての競技や種目において取り入れられた。その結果が,それまでの最多だった前回の東京オリンピックの16個から倍増の32個の金メダルだった」という予言もしています。これは,あたるでしょうか。
 マラソンと競歩については,すでに対策をとるうえで有利と思っていた地の利が,会場の変更により,大きく損なわれてしまいました。会場の変更をいとも簡単に決めてしまえるIOCの巨大な権力のすごさをまざまざと見せつけられたと同時に,選手側は緻密な戦略を立てて対策を立てても,こういう大きな力によって,簡単にそれがひっくり返される非力な存在だということも思い知らされました。
 ただ私は,そもそも灼熱の東京でマラソンなんてやるのは正気の沙汰ではないと思っていたので,結果としては良かったのですが,それならもっと早く決めろよと言いたいです。マラソンはやはり冬にやるべきもので,冬季オリンピックの種目に含めたほうがよいのでは,などと思ってしまいます。どうしても夏にしたいのなら南半球でやるというのが,選手ファーストでしょう。
 ところで今回のラグビーでは台風被害も大きな問題となりました。オリンピックでの野外競技や海上競技では,当然,台風に何度か直撃されて影響を受けるでしょう。その対策はもちろんされているでしょうが,それでも今回のラグビーの日本対スコットランド戦では,スコットランドがルール無視で試合の中止はまかりならぬと恫喝したように,傲慢な国は何を言ってくるかわかりません。中止や順延の判断はきちんと事前にルールを決めて,それを例外なく毅然と実行してもらいたいですね。ゆめゆめ,アメリカでのテレビ放映の都合などによって左右されることのなきよう,お願いしたいものです。

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