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2019年10月 2日 (水)

書籍紹介1(表題変更)

 今週から大学の通常業務に復帰しました。この間にも時々お送りいただいた本の整理はしていましたが,きちんとできていませんでした。できるだけ早く,お礼をかねてご紹介していきたいと思います。

・土田道夫『労働法概説(第4版)』(弘文堂)
  もう第4版になるのですね。土田先生の『労働契約論』(有斐閣)のエッセンスを凝縮した本ですが,それなりの分量になっています。精密な土田労働法の世界を堪能できます。土田先生には,今月の日本労働法学会のワークショップでもお世話になります。

・野田進・中窪裕也『労働法の世界(第13版)』(有斐閣)
  こちらは13版ということで,いまや労働法の教科書の定番中の定番です。登場したころは新しいスタイルという印象でしたが,もはや堂々たるスタンダードの教科書です。「はしがき」で「せっかく『働き方改革』が喧伝されたのであるから,それぞれの現場でお仕着せでない工夫と努力を重ね,真に公正でゆとりのある働き方へと繋げてほしいものである」という落ち着いた大家としてのコメントが印象的です。加えて,「第9版までの共著者である和田肇氏の声が随所に残り,本書の血肉となっている」という気遣いも印象的でした。  

・水町勇一郎『「同一労働同一賃金」のすべて(新版)』(有斐閣)
  同一労働同一賃金の伝道師である水町さんの本の新版が早くも出ました。改正法の施行半年前の絶妙のタイミングであり,多くの実務家が手にとることになるでしょう。私とはこの問題に関する立場は全く逆であり,もちろん水町さんのほうが正統派で,私は異端派ですが,異端派が火あぶりにならないように,もう少し抵抗を続けていきたいと思います。

・黒田有志弥・柴田洋二郎・島村暁代・永野仁美・橋爪幸代『社会保障法』(有斐閣)
  有斐閣のストゥディアのシリーズの教科書です。最初は,このシリーズに対して消極的な印象をもっていたのですが,初心者にとって,ちょうど分量,内容とも良いレベルであり,印象は大きく変わりました。これは企画の勝利だと思います。先日は,このシリーズの行政学の『はじめての行政学』と,平野光俊さんらの『人事管理』(Kindle)を買いました。どちらも私費で買ったのですが,たいへん満足しました。このシリーズは新しい教養書としての地位を確立していくのではないでしょうか。今回の社会保障法も,ざっと読んだだけですが,最初の第一歩としては十分です。もっとも,これを3日で読み終えて次にステップアップしようとするとき,どのような本を読むべきかとなると選択が難しいかもしれません。

 

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